映画化超希望な震災復興群像劇の2巻。もう読んでると熱くなってしかたないのですよ。人間の生きるべき道についてのすべてはここに書かれている気がする。
どんな超人的なキャラクターでも過ちは犯すし、どんな嫌なキャラクターだと思ってても素敵なところがあったりする。シンルージ都令がネクタイをはずすシーンなんか目頭熱くなりましたよ。こういう群像劇スタイルにすると途端、キャラが生き生きしてくる小川作品の不思議。
人は前を向いていける。成長していける。何かを信じていける。激甚な被害と、復興をめざす社会システムの動きを淡々と描写していくだけのシミュレーション小説なのに、そんな圧倒的な思いにとらわれます。
しかし、いつものことだけどこれあと一巻でちゃんと完結するのだろうか。ものすごい詰め込み方になりそうな予感も。
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