田中ロミオ『人類は衰退しました』。うーん。小器用なところが悪く作用してる気がするのだが……。確かに何でもできる人で、それゆえこんな文体を選んでみたり、こんな話にしてみたりしたのだろうけど。妖精さんの言動とかいちいちニセモノっぽいというか白々しいのはたぶんなんでもできる作者が書いたからだ、というような感覚。無垢を装ったような書き方がしっくりきてない。
無論、表面的な無垢の下にあるなんか黒い感じを目指したんだ、という反論はあると思うのだが、じゃあそれにニンマリしてるだけで楽しめる出来か、と言ったらそうは思えない。かといって世界観に魅力を感じるほどの描写がなされてるでもなし。歯切れが悪い感想にならざるをえない。まあ、新興レーベルの第一弾でこんなヘンなの出せたってのはなかなか面白くて良いと思います。
『リトルバスターズ!』の主題歌マキシ。マスタリング失敗してんじゃないか、というくらい高音域が薄い気がするんですが一体なぜだ。Ritaの声のせいかなとも思ったのだが周波数成分みてみてもバランス悪いのは間違いない感じ。中身の曲自体は良いだけにたいそう勿体無く思える。「遥か彼方」はいつもの麻枝節の泣けるバラード。これが挿入歌なら本編の幻想性には期待できそうです。
solaのエンディング、「mellow melody」は、カップリング曲として同第1話冒頭で使われてた「敏感な風景」を収録してあって嬉しすぎた。同オープニング「colorless wind」はもうアレンジの勝利だと思う。ストリングスが音階を駆け上がるイントロの一瞬だけで、あの空色の傘が開くOPアニメがフラッシュバックするからなぁ。併せてヘビーローテ中です。……悪かったよ、所詮はエロゲ脳野郎なんだよ。solaが本気で楽しいんだよ。
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やーいやーい。<br>嘘。ゴメン。どのくらいの周波数で落ちてるの?
あー、解析ありがとうございました。<br>音質が気になるようになった私の成長ぶりといったら。