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2005年10月04日(火)
だが我々は愛のため_

セイザーX見逃した! アニマル横町も見逃した! タロウが死んだ! ゾフィーも死んだ! 今期期待してた二番組をいきなり見逃すなんて、もう俺はダメです! 絶望。

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幻の「五新線」3日間“開通”

鉄ヲタで廃線趣味がある人間としてはちと惹かれるものが。まあさすがに行くのは無理ですが。

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「サイボーグ」を作った男の全集が出るが……

エキサイトブックス記事なわけですが、記事タイトルと
>改造人間、つまり「サイボーグ(cyborg)」という言葉を作り出した石ノ森章太郎
という部分が気になって仕方ありません。
「サイボーグ」という言葉を作ったのは、アメリカのマンフレッド・クラインズとネイザン・S・クラインら(wikipedia参照)ですし、またこの言葉は提唱された1960年のうちに日本にも入ってきており、翌61年には日本で初めて「サイボーグ」が登場するマンガである水木しげるの短編「サイボーグ」が生まれていますし、また同年には「鉄腕アトム」や「鉄人28号」でもサイボーグが登場しています。
というわけで009の連載時(1964年)にはもうある程度広まっていた言葉なわけで、いろんな意味で石ノ森が作り出した言葉ではない気が……。

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今年は京フェスに初めて行ってみることにしました。

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今日の本
遠藤汐『昭和ロボット漫画館』(amazon
 ↑の、「サイボーグ」に関して俺が言ってる諸々はこの本が種本です。そのタイトル通り、昭和のマンガに登場する様々な「ロボット」たちについてまとめられた本。アトムや鉄人やマジンガーなどの有名どころから、ザ・ムーンやロボット警官(こち亀にでてきたアレ)やロボット長嶋(こんなの)なんてところまで色々紹介されております。
残念なのは、細かい疑問点がちょろちょろ見られることですかね。例えばザ・ムーンの項では、ムーンの武器の一つに「指から熱光線」とあったり(そんな武器を使うシーンはなかった)、ムーンを操る少年の一人の名前が「タイイク」(正解は「タイソウ」)だったり、「この時期の漫画は、破滅的な世紀末を人類の終わりを説くものが多い」として「ワースト」「漂流教室」「光る風」「悪魔くん千年王国」があげられてたり(「ワースト」(小室孝太郎)、「漂流教室」(楳図かずお)はともかく、「光る風」(山上たつひこ)と「悪魔くん千年王国」(水木しげる)はちょっと違いませんか? 暗い話ではあるけど、破滅テーマとはちと違う気が)とかあったりする具合で。まあでも色々と新たに知ることの多い、良い本でした。



2005年10月06日(木)
ここは天下の往来やらせて番台_

88星座占いなんてものがあるんすなー。「占いは漫画ゴラクの巻末にある星占いだけでいい」をモットーとする私ですが、これはちと心が動きました。だって出てくる結果がきいたことない星座なんですもの。
あなたの守護星座はちょうこくしつ座です」とか言われてもなあ。そんな五等星しかない星座は知らん。

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というわけで京都行ってきますー。

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今日の本
FC01 FANDC.CO.JP/児玉 樹『Canvas2 〜虹色のスケッチ〜』1巻(amazon
 これは良いラブコメですね。今アニメもやってる奴のコミカライズですが、ギャルゲものと侮るなかれ。質の高い王道ラブコメに頬が緩みっぱなしですよ。コミカライズってのはかくあるべきでさあ。

長谷敏司『円環少女』(amazon
 書こう書こうと思ってわすれてた。久しぶりの新刊であります。
文章に独特の癖があるのでそこら辺読みにくいという人も結構いそうですが、しかしきちりと作ってある設定と、ちゃんと一本芯があるキャラクターたちの姿が読んでて気持ちよいです。あと、要所要所に仕込まれたユーモアも効いてますぜ。

しかし、作者が某所で「真性ロリでないことは証明できたかと」と言ってたのが不思議で不思議で。これ読んで「この人はロリじゃないね」という感想を抱くのはあまりにも困難であるとしか。そんなわけで、ロリでマゾ、普段は「エヴァンジェリンに踏まれたいなあ」とか言ってるファッキン糞野郎にはジャストフィットすること請け合いですよ。



2005年10月17日(月)

1週間以上休んだなあ。

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最近一番驚いたニュースは、「藤村操をかたり著述? 「煩悶記」に147万円の売値」。「藤村操が生きていた」ってだけでもご飯が進みそうな設定(義経とかと違って、この人の場合「実は生きていた」ではカリスマ的価値が全くなくなってしまうのでは)ですが、「藤村は山を下りて知り合った海賊の船で世界を巡り、パリで悟りを開く」という展開にいたってはコメントのしようがない。大谷川に海賊が居たとでも言う気なのか。ちなみに二番目に驚いたニュースは、「レース鳩0777」の復刊。こいつぁ買いですぜ……! 俺は予約した。

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食玩の「へんないきもの」買ったらコウモリダコが出ました。しかしこのシリーズは良い。
あとは共食いで知られるイシガキリュウグウウミウシ(苦手な人にはグロ画像なので注意)なんかが欲しいとこですね。しかしイモガイの捕食シーンなんかもそうなんですが、肉食貝類の捕食シーンって何かすげえ怖いですよな。丸飲みだもんなあ。
あと絶対欲しいのは、やけにデカい・海中でグニャグニャと気味悪い動きをしながら泳ぐ・触ると何故か柑橘類みたいな匂いを出すと三拍子揃ったUMA同然の珍生物、ヤマトメリベ。あああ、ヤマトメリベの動画(最初暗くてわかりにくいですが、そこで諦めず最後まで見ましょう)はいつ見ても感動だ。なぜ俺はこれの現物が葛西に居た(ウミウシの長期飼育って難しい (食用にもならないウミウシは全般的に研究が進んでいませんし、ましてやヤマトメリベはウミウシ類の中でもかなりレアな部類ですし)し、今はいないでしょうたぶん)時に行かなかったのか、全くもって悔やまれてなりません。

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なお、京フェスは初参加でしたが有意義なものでありました。自分がリアル・フィクション自体を嫌いだったのではなく、ごく一部の部分のみが嫌だったのだと今更のように気づけましたしね(まあでも、「リアル・フィクション」という名称自体はセンスがなさすぎるとは今でも思ってますけど)。
あと、桜庭先生の恐ろしさを垣間見ましたね。

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今日の本
有馬啓太郎『うりポッ』1巻(amazon
 買うの忘れてた。
しかしこれはいい作品だと思いますよ。なんちゅーか、作者の「10〜12歳ぐらいの女の子が好きだ!」っていう愛が面白さにダイレクトに変換されている感じであります。この人、昔の作品はその辺空回りしてた傾向があった気がしますが、うまくなりましたよなあ。やっぱ月詠が大きかったのか。



2005年10月20日(木)
土星の矢に気をつけろ!_

今日の本
グループ1・3・6/今道英治『スペースキャリア レッドホーク』
 かつて一世を風靡した青島文化教材社のプラモデル、その世界をアオシマ自らが監修のもとにコミカライズして出版という、現代じゃかなり考えられない一品(ちなみにこれは1978年発行です)。しかし発行元が有限会社になってるコミックスって初めて見たぞ俺。
内容ですが、基本的には「宇宙戦艦ヤマト」とかあの辺の影響が濃いスペースオペラ。メインマシンであるレッドホークが空母のくせにアンカークローだの体当たりだのいった肉弾攻撃ばっかりするとか、冒頭で宇宙人のUFOが不時着するのがよりにもよって伊豆半島だとか、いろいろ見どころはあるのですが、なんといってもクライマックスのこのシーンが全てを象徴しています。こんなセンスオブワンダーにあふれたスペースオペラ見たことねえ!

ちなみに、アオシマコミックスの一部は、青島文化教材社のサイトのここのコーナーで今読めますぜ。感動! 君も泣け。



2005年10月24日(月)
男ならやってやれ_

日曜日はコミックキャッスルに行って、ミュージカル ギャラクシーエンジェルRe-Mixのチケット買っちまったー! A席。
もう今月金なくて死にそうです。だが、俺だってガラクシストの端くれですよ。前回は結局行けなかったし、ここで行っとかなきゃ後悔する多分。そんな感じ。

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今月のきららMAXと電撃大王購入。最近きららMAXがようやく安定してきた気がします。

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今日の本
小室 孝太郎『ワースト』全4巻(amazon
 1971-72年、週刊少年ジャンプ連載。いわゆる「人類滅亡テーマ」の古典的名作ですやね。
ある日地球を襲った謎の雨、これによって人類の大半は謎の怪物「ワーストマン」に変貌してしまった……という出だしから、人類の僅かな生き残りとワーストマンとの闘いを描くのですが、とにかくワーストマンが強い。撃っても爆破しても死なないし、何でも食ってしまうし、単性生殖でガンガン増えるし……と、人類にかなり打つ手なしな強さです。そんななんで全体的に絶望感漂いまくりな緊張感がたまりません。ラストは今読むとそこまでビックリするものではないですが、どうにも虚無感があって時代の空気を感じさせますね。日本沈没とかノストラダムスの大予言がベストセラーになる頃ですもんなあ。

ちなみに私が買ったのはサンコミ版ですが、今なら全2巻の復刻版の方が普通に手に入るのでオススメです。



2005年10月27日(木)
これはお前の命の音だ おまえが生きている証しの音だ!!_

今日の本
飯森広一『レース鳩0777(アラシ)』全7巻
 1978-80年、週刊少年チャンピオン連載。チャンピオン黄金期の末期頃に、チャンピオンの脇をかためて一品ですね。なお私が買ったのは、未来書房より復刊の、元のチャンピオン版全14巻を2巻ずつまとめた全7巻の復刻版。偶然から鳩レースにのめり込んでいく少年・次郎とその愛鳩・アラシの成長を描く、珍しい鳩レース漫画であります。
はっきり言って、途中まで(元のチャンピオンコミックス版全14巻で12巻終わりぐらいまで)なら「地味ながらも良作」ぐらいの作品だと思うんですが、しかし(多くで言われていることでありますが)ラストの「1100kmレース」、ここで評価が一気に上がりますよ。
そもそも鳩レース(鳩に限らず、競馬とかでもある程度言えることですが)なんて、愛鳩が死んだりするリスクが大きい代物であって、本当に鳩を愛するのなら何故そんなものに出すんだ、それで鳩は幸せなのか、というツッコミは免れ得ないものなわけですよ。鳩を愛する、そのことと裏表に張りつく「鳩を誇示したい」というどす黒い名誉欲、そんな業をしかし受け止めて始まる1100kmレース、その道中でそれまでの100回強をかけて積み上げてきたものが一気に爆発し、そして全てが収束する最終回のなんと素晴らしいことか。至高の動物漫画がここにありますよ。

しかしこの復刊本、ISBNコードないし、なんか裏表紙に鳩の餌の広告入ってるし、コンビニ版みたいな安い装丁ですし、2005年復刊なのかと思いきや初版が2001年になってるし。そもそも出版社ということになっている「未来書房」って全然聞いたことねえ会社だぞ。
調べてみたところ、どうもこの会社鳩関係の出版社だったようで、2001年に人知れず復刻していたらしいです。一般人がまず関わらないような出版社で、しかも直販のみだったので一般に全く知られなかったようで。まあこれじゃほとんど同人誌みたいなもんですしなー。
ちなみにこの会社、後に反共本を出して日本共産党に訴えられたりしてます。なんなんだ。http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-03-07/01_03.html



2005年10月29日(土)
せっかーん_

今日の本
倉科遼/みね武『艶恋師』1巻(amazon
 現在連載中の倉科遼作品の中では、「俥屋甚八暴れ太鼓」(増刊劇漫スペシャル連載。21世紀になって、小池一夫の「ぶれいボーイ」をパクっているという地獄のような漫画。よりにもよってぶれいボーイかよ)と並んで面白いと言ってしまえる作品。今の週刊漫画誌でやっている面白い漫画を5本あげろと言われたら、俺は「喰いしん坊!」「魔法先生ネギま!」「サナギさん」「ガキ警察」そしてこれと答えますね。いやまあ、この作品は週刊誌(漫画サンデー)での隔週連載ではあるんですけど。
竿師の主人公が、「幻の女」を求めながら、真のセックスを以て様々な女性の苦しみを解決していく……てな話なんですが、全編にヘンテコ感が溢れ過ぎ。特に、最も得意な体位「きぬた」を行っているシーンは不思議な背景トーンが使われていることもあって、セックスシーンなのにギャラクティカマグナムかなんかを見ている気分にさせられます。
この巻の中では、ラストに収録されている、六本木でデカいだけの外人男漁りに狂っている双子に真のセックスを教えるという話が一番の見どころですかね。双子の名前が「ミイ」と「ケイ」っていうだけで、21世紀の漫画とは思えない凄いパワーですよ。



2005年10月31日(月)
GOD(ゴーッド)!_

最近、仕事以外はマンガ読むぐらいしかやってることがないですよ俺。こんなんでいいのか人生。

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今日の本
さいとう・たかを『デビルキング』1巻(amazon)・2巻(amazon
 GOD(ゴーッド)! プロトタイプを貸本で発表した後、1969〜1970年に週刊少年サンデーで連載されたSF作品です。GOD(ゴーッド)! さいとう・プロお得意の、「サバイバル」や「日本沈没」(いやまあこれは勿論小松左京が原作ですけれど)なんかに連なるパニックSFの系譜ですやね。GOD(ゴーッド)! 今になって文庫化はちと驚きました。GOD(ゴーッド)! GOD(ゴーッド)!
公害問題・核戦争の危機などが深刻になっていった時代を反映して(そういえば、ほぼ同時期に同じくサンデーで大話題連載となったジョージ秋山の「銭ゲバ」も、公害問題を背景の一部にしていたなあ)の文明批判的作品ではあるわけですが、内容より「GOD(ゴーッド)!」って叫びばかりが頭に焼きついて離れませんよ。GOD(ゴーッド)!

蒼樹うめ『ひだまりスケッチ』1巻(amazon
 まんがタイムきららCaratの看板。作者は、ねこねこソフトの諸葛瑾でお馴染みの人ですね。いやまあ興味ない人にはお馴染みでもなんでもないでしょうが。
すごく特筆することがあるかといわれると困るんですが、高値で安定した萌え4コマです。萌え4コマがこういうレベルのばっかりなら、もえよんやぎゅっとも潰れなかったでしょうて……。



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