踊り場より再び[郵政民営化]
失われた十年に落とそうと、福祉システムの崩壊の速度を速めるために頑張っているのを見ると暗澹たる気持ちになる。
認識の出発点がそもそも夢の中なのだから手に負えない。
「今が正しい」なんてことをベースに考える時点でおかしい。
有限リソースを元に活動を行うなら効率を、いやスループットを向上させる以外にコアとなる機能を維持する方法はもはやないのに。
それだけ票田として強力だと言うことなのだろうけど。
こんなにも歪な金融システム・資金の偏り・リスクヘッジの制限のままでいいと思うなんて。
認識の出発点がそもそも夢の中なのだから手に負えない。
「今が正しい」なんてことをベースに考える時点でおかしい。
有限リソースを元に活動を行うなら効率を、いやスループットを向上させる以外にコアとなる機能を維持する方法はもはやないのに。
それだけ票田として強力だと言うことなのだろうけど。
こんなにも歪な金融システム・資金の偏り・リスクヘッジの制限のままでいいと思うなんて。
そもそも金融セクタからみれば、
郵貯・簡保は解体・消滅させるべきなんです。
次善の策として「分割・売却」がありますが、それも「国民の資産」のまえに阻まれ、
「巨大セクタのままでの逐次民営化」まで譲歩したわけで。
・ユニバーサルサービスとは?
ユニバーサルサービスと名付けられた問題には複数の用件が混ざっています。
たとえばよく問題になる「郵便」のユニバーサルサービス。
これは国際条約を準拠するレベルを実現できればあとは正直どうでもいいです。
せいぜい年間赤字も数千億に収まるでしょうからたいした問題にもなりません。
ただユニバーサルサービスは別に公的企業が負わなければならないものではありません。
電話におけるユニバーサルサービスの議論はそれをどちらかというと取り入れていますが、提供義務を担う会社以外がそこでサービスをしていないとき、基金の援助を受けてその地域で最低限度のサービスを提供する(この場合は音声通話)わけで、アクセス手段は現状の議論では問わないことになっています。つまり携帯電話がカバーできる範囲では固定のユニバーサルサービスは提供義務を課されるとは限りません。携帯だろうが「つながる」ことにはかわらないのですから。
またユニバーサルサービスというのは地理的不利を「完全に」解消するものではなく「サービス提供不能地域を救済してなくす」ためのものであり、義務的サービス以外を提供する必要はありませんし、するべきでもありません。それは地域間格差の是正を本来存在すべき格差まで隠してしまうことになり、地理的差違を埋めてしまいます。
必要なのは「最低限度(必要と思われる)サービス」を提供することです。
それ以上を課すことは様々な意味で問題があるといわざるを得ません。
・地方や離島で郵便局はほんとに唯一でかつもっとも必要なサービス提供業者か?
そうなのでしょうか。自分の親族の例を見てみるに、お金は地方金融機関の方がサービスをよりよく行ってくれていましたし(老人なので家まで頼むわけで)、物を出そうとすると撮りに来て梱包してくれる宅配便の方がサービス範囲もサービス速度も信頼性においてすら上だと思わざるを得ないことは何度でもありました。
…ちなみにその親族の父は管轄局と地域局(郵便局)を金出して作った人だったりするのが何ともいえません。
・公務員は信頼が置けるか
公務員に信頼が置けるかなんて鼻で笑いたくなることですが、これを根拠にする輩が事実存在するのもまた嘲笑物ではあります。
チェック構造すらまともに整備していなかった公社に信頼を置けるなら、そこらの荷物を運ぶ赤帽の有象無象の中小企業にも全幅の信頼を置いているのでしょう。なにしろ零細企業ですから。クロスチェックもしなくてOKですし。
そして窓口で名前を平気で呼んで内容を大きな声でしゃべって全く応えない係員も「公務員だから」モラルが高いんでしょう。
人の家行きの速達を間違えて通常郵便に投函したあげく、連絡したら「夕方まで取りに行けない」といって配達担当と仕分けが責任のなすり付けをこっちからかけてあげくたらい回しされた電話の後ろでしていても、そんなことは関係なくて「公的だから信頼できる」サービスなんですよね。
ところでその間違えてうちに来た速達はどこかの人の大学院の受験票でした。
…これ今日までに届けるように書いてあるんだけどなぁ。いいのかなと思ったのは秘密です。
郵貯・簡保は解体・消滅させるべきなんです。
次善の策として「分割・売却」がありますが、それも「国民の資産」のまえに阻まれ、
「巨大セクタのままでの逐次民営化」まで譲歩したわけで。
・ユニバーサルサービスとは?
ユニバーサルサービスと名付けられた問題には複数の用件が混ざっています。
たとえばよく問題になる「郵便」のユニバーサルサービス。
これは国際条約を準拠するレベルを実現できればあとは正直どうでもいいです。
せいぜい年間赤字も数千億に収まるでしょうからたいした問題にもなりません。
ただユニバーサルサービスは別に公的企業が負わなければならないものではありません。
電話におけるユニバーサルサービスの議論はそれをどちらかというと取り入れていますが、提供義務を担う会社以外がそこでサービスをしていないとき、基金の援助を受けてその地域で最低限度のサービスを提供する(この場合は音声通話)わけで、アクセス手段は現状の議論では問わないことになっています。つまり携帯電話がカバーできる範囲では固定のユニバーサルサービスは提供義務を課されるとは限りません。携帯だろうが「つながる」ことにはかわらないのですから。
またユニバーサルサービスというのは地理的不利を「完全に」解消するものではなく「サービス提供不能地域を救済してなくす」ためのものであり、義務的サービス以外を提供する必要はありませんし、するべきでもありません。それは地域間格差の是正を本来存在すべき格差まで隠してしまうことになり、地理的差違を埋めてしまいます。
必要なのは「最低限度(必要と思われる)サービス」を提供することです。
それ以上を課すことは様々な意味で問題があるといわざるを得ません。
・地方や離島で郵便局はほんとに唯一でかつもっとも必要なサービス提供業者か?
そうなのでしょうか。自分の親族の例を見てみるに、お金は地方金融機関の方がサービスをよりよく行ってくれていましたし(老人なので家まで頼むわけで)、物を出そうとすると撮りに来て梱包してくれる宅配便の方がサービス範囲もサービス速度も信頼性においてすら上だと思わざるを得ないことは何度でもありました。
…ちなみにその親族の父は管轄局と地域局(郵便局)を金出して作った人だったりするのが何ともいえません。
・公務員は信頼が置けるか
公務員に信頼が置けるかなんて鼻で笑いたくなることですが、これを根拠にする輩が事実存在するのもまた嘲笑物ではあります。
チェック構造すらまともに整備していなかった公社に信頼を置けるなら、そこらの荷物を運ぶ赤帽の有象無象の中小企業にも全幅の信頼を置いているのでしょう。なにしろ零細企業ですから。クロスチェックもしなくてOKですし。
そして窓口で名前を平気で呼んで内容を大きな声でしゃべって全く応えない係員も「公務員だから」モラルが高いんでしょう。
人の家行きの速達を間違えて通常郵便に投函したあげく、連絡したら「夕方まで取りに行けない」といって配達担当と仕分けが責任のなすり付けをこっちからかけてあげくたらい回しされた電話の後ろでしていても、そんなことは関係なくて「公的だから信頼できる」サービスなんですよね。
ところでその間違えてうちに来た速達はどこかの人の大学院の受験票でした。
…これ今日までに届けるように書いてあるんだけどなぁ。いいのかなと思ったのは秘密です。
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