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もりげのどうかと思うような日記

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2006年01月07日(土) 無駄足ばかり

R. A. ラファティ『宇宙舟歌』

今更ながら。髪を切りに行ってみると、席に案内された後で割とほっとかれたのでそこで読了。

担当の美容師は若いお姉さんだった。

――ぼくが『宇宙舟歌』を読んでいるのを後ろから目に留めた彼女は、

「あ、宇宙舟歌? ですよね、それ」

とちょっと弾んだ声で訊いてくる。

「え、あ、ハイ」

よもやそんな展開があろうとは、とこっちも驚きに声のトーンが上がる。

「面白いですよねっ。なんでこれ今まで翻訳されてなかったんだろ」

「ですよね。地球礁よりずっと好きだな」

「そうそう。私も思いました」

「ところで彼氏、いるんですか?」

「今いないです」

「つきあおう」

「はい」

――というような、妄想をしました。いや、そんな個人的なことはぜんぜん関係なくて。

宇宙を舞台にしてオデュッセイアをやってしまおうという、壮大なホラ話。神話的というか、バカバカしいけどどこか神々しいお話。なんか、物語を摂取する喜びの原点を思い出させてもらえるような感覚。熱い血が滾ります。

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