桃邪気Pが亡くなったという。アイマスMAD界隈ではそれなりに名が通っていたであろう動画職人だ。
追悼コメントを交わすのだって噂供養みたいなものに違いないと思って、タグを辿った。
正直言って、彼の作品を特別に好きだったわけではない。タグを辿ったことも今まではなかった。私がいま確かに抱いている追悼の気持ちは、即席のものなのかもしれない。
でも、もういない人の残した足跡てのは不思議なもので、作り手の意志というものが一段とよく見えてきたりする。
だから、ああ、この人は岩男潤子のファンだったんだな、なんてことに今さら気づいて、何となく近しいような気持ちになった。
デジタルの時代は、プリミティブな形の信仰とよく合う気がするのだ。誰だってその生きた証を世界に刻んでいると、信じられるのだ。
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