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もりげのどうかと思うような日記

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2004年09月11日(土) 酩酊状態

名残

電線に二股になった木の枝が引っかかって揺れていて、それは台風がきた日からずっとそこにあるんだと思った。

一瞬、人が滅びて街がすっかり廃墟になってしまった80万年後に、なぜかそこの電線だけが残って、まだ枝は引っかかったままでいる、みたいな光景を想像してしまったのだけど、そんなわけはない。次の台風が来ればきっと落ちてしまう。

だとすれば、こういう感じ。台風がひとつ来たら、電線に枝が引っかかる。ふたつめが来たら枝が落ちる。みっつめが来たらまた引っかかる。そうすれば、日本を襲った台風の数が奇数か偶数かは、電線に枝がかかってるかどうかで判断できる。今は引っかかってるから奇数だな。上陸数は7だから、合ってる。

……人はここまで意味のない思考ができるものなのか。やっぱり早く寝ないといけないな。

「あのさいごの枝が落ちたとき、わたしは眠りにつくのです」

「落ちる前に寝なさいよ」

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