もうそろそろ白髪も混じりだす頃と思われる女性が『空の中』を読んでいるのを電車で見かけた。うーん。……高知の人?
もしもその人が年季の入ったラノベ読みなのだったら話は別だけど、実際そういう人々に手にとってもらえているんだとすればメディアワークスの仕掛けはそれなりに機能したというところなんじゃなかろうか。
公園の噴水の脇に、巨大な角材を何本も突き立てたような見栄えのしない代物ができあがって、ぼくの周りの人間にはいたく不評だったのだが、今日はじめて夜間ライトアップされた姿を見てみると、存外これが美しい。赤い光に揺らめくように照らされて、何か壮大なかがり火のような趣。
昼間の不恰好さを差っぴいても許せる気がした。憎憎しげに新造オブジェを語っていた人々に教えてあげなくちゃね。
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