石垣なんかは花まみれ。
名も知らぬ花まみれ。
名を知ってるのもちょっとだけ。
木漏れ日まで緑色をしたような坂道を抜けながら、根拠もなしに確かに思ったのだ。
きっと何もかもうまくいく、と。
ナガミヒナゲシの花よりも儚い、一瞬のポジティブ・シンキングであった。
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