今期はライダー電王とまなびがヒット中。あとひだまりスケッチかな。
で、まなびストレート!のおはなし。
第7話まで見た。ここにきて、どうも狙いがはっきり見えてこないのが問題かなあと思わんでもない。つまり、青春のモヤモヤをモヤモヤのままで肯定するのか、それともわかりやすいわくわくストーリーに回収して完全燃焼させちまうのか。
科白なしの長まわしで少女たちの表情、しぐさ、それに景色を映し続けるような演出が実に光る作品だけに、私としちゃ前者で行って欲しいという希望はあったのだ。
むろん、全体としては「まっすぐゴー!」で「わくわくきらきら」なまなびの魅力に牽引されて、あっかるくて前向きな雰囲気に満ち溢れていて構わない。その中に、なんだかモヤモヤしたものを描くだけの演出力が、このスタッフにはあると思う。
実際、第6話の「シナモンシュガー・レイズド・ハピネス」の明け方までのふたりを追ったカメラワークの味わいは、『リンダリンダリンダ』(名作モヤモヤ青春映画!)を思わせるくらいの見事さだった。
それなのに第7話のこの展開である。このまま冷厳な展開をさせるにしても、まなびたちの努力で克服させるにしても、ちょっと無理があるんじゃないか。これまで、超演出と抑えた演出のバランスのよさが売りだった(と勝手に思ってる)のに、敵の大人vs青春少女たち、という構図に持ち込んでしまうと、全体の感触がちょっと超演出方面へ偏りすぎる気がしてならない。
――などという些細な危惧を語りたくなるくらいにハマってる、というだけのことなんですけどね!
だから、ついでに、あれじゃ2035年の話とはとても思えない。SF考証をもっとしっかりやれ。とSF系サイトっぽいことも言っちゃうぞ。
博士「さよなら夏の日。゜・つД`)・゜・。」助手「今は冬まっただ中ですけどね」
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