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もりげのどうかと思うような日記

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2004年09月17日(金) 『ひぐらしのなく頃に』終わってしまった……

バナナ・オ・レ

ひぐらしリンクで来られた方もうしわけありません……こちらでも読んでってやってください……。


お茶でもしましょうか、ということになり、カフェテリアに足を向けたのだけど、そこは何かのレセプション会場として接収されていた。仕方がない。吹きさらしの丸テーブルで、自販機の紙コップでもってティータイムとするしかないな。

カフェテリアの外には、自販機群が生息している。5つほどの自販機からなるその群体は、いくらか奥まったところに隠されるように存在しているので、知らない人はあらぬ期待をつのらせてしまうかもしれない。珍しい飲料が生き延びているのではないか、と。

しかし、実際は別に何の変哲もない、退屈な自販機にすぎない。ゲルルンジュースとか、飲むチーズケーキみたいな珍品は入ってない。実におもしろ味にかける。

とか考えていたら、いくつか新商品が増えていた。どうやら新商品の目玉は「マンゴー・オ・レ」らしく、マンゴー・オ・レ用のボタンは3つくらい並んでいた。その横に、申し訳なさそうにひとつだけ用意されているのが「バナナ・オ・レ」。隣の別会社の自販機には、「抹茶・オーレ」が追加されている。驚くべきことに、新商品はぜんぶ「なんちゃら・オ・レ」のパターンであった。「オ・レ」と「オーレ」の違いに、会社の性格の違いが如実に表れている、……ような気もする。

その中で、ぼくがついつい購入してしまったのは「バナナ・オ・レ」だった。ぼくは飲料に「バナナ」とついていると、どうしてもそれを選んでしまう傾向にある。それは中学時代、部活の合宿で飲んだ「バナナのサイダー」の記憶が、異常に強烈な長期記憶となって脳に刻み込まれているからだろう。

そのとき、ぼくは先輩からきかされた、

「あそこの自販機には、バナナのサイダーのみならずバナナのコーラという謎の飲み物が存在する」

という心躍る話を追い求め、結局コーラを発見するには至らなかったのだった。だから、バナナのサイダーは、新しい発見の鮮烈さとともに、大きな挫折の苦味さえ混じった、複雑で濃厚な味わいとして記憶されている。

いまバナナのコーラでぐぐると一件だけヒットする。どうやら元の文章は新聞記事らしく、1991年毎日新聞、と書かれてあるので、おそらくその時代からあの合宿所の自販機で細々と生きのびていたバナナのコーラは、ぼくが合宿にゆく前年までに絶滅してしまったということなのだろう。ああ、バナナ飲料の夢は果てしなく。

ここまでわけもなく引っ張っておいてなんだが、バナナ・オ・レは、懐かしのミルクセーキにバナナフレーバーを加えました、というような味で、どうしてこんな甘ったるいものを飲んでいるのか自分でも謎だった。

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