■ 03年1月前半雑記 | Date: 2003-01-01 (Wed) |
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雑記
1月1日
あけましておめでとうございます!
良いお年を、を書かぬうちに新年になってしまいました。
ゆく年くる年を見てたら、新年いっぱつめの鐘つきが2度打ちになるという大失敗で失笑してしまいました……。自らの失敗に呆然とした様子で悄然と引き上げる坊主の姿が哀れでしたよ。そんなこんなで、なんかいきなり先行き心配ですが、ともかく今年もよろしく。
1月2日
夜の間に降ったらしく、朝すこしだけ積もっていた雪。本当にすこしだけだったのに、結局一日中解けずに残りました。寒い寒い。冬です。
NHK教育の「火星はぼくらの惑星だ!」を見る。そんなタイトルで火星の所有権を主張されても困るんですが……。
子どもたちの描いた現在の火星と100年後の火星の絵。それに、A.C.クラークと松本零士それぞれの脚本で作られた2本のCGアニメ。それらを使い、人類の火星移住から宇宙時代への展望を描くという番組。CGアニメはそれなりに良くできていて、短いのが残念なくらいだった。あ、松本氏のは別にどうでも良かったんですが(少年が主人公でお姉さんが導いてくれる話だったさ。ああ短い中で松本節をやられると、なんか気恥ずかしくて笑うしかない)。
クラークは、内容は相当に薄いにも関わらず世界を感じさせるあたりさすが。長編アニメにして欲しかった。
しかしなぁ、火星の番組やるならK.S.ロビンスン呼べよなぁ。あと工画堂くまさんちぃむとかさ。軌道エレベータとかも出てこないし……ま、教育の子ども向け番組ってことなんですかねー。
クリアされたそうで。しかし終盤はそんなにだれなかったけどなぁ、わたしの場合。というか、DREAM編でもSUMMER編でもどう考えたって終わりっこない。物語として閉じてない。なのに、先があって驚いてたりするあたり、正直どうかと……(と、ご本人が見ていないからと悪口を言ってみる)。
ちなみにAirのテキスト量は吸い出した人の報告によれば1.69MB。Kanonでも1.50Mあるようだし、死ぬほど多いとは言えないと思う。何しろ今時は8Mオーバーでワンプレイ20時間超とかいう狂ったノベルゲームがあるんですからね……。
1月3日
ヨコジュンのようなテイストのエロゲーを求める人が某スレに。押川春浪の名まで出すとは、相当のヨコジュンファンと見た! あー、まさか俺の知り合いじゃなかろうと思うんですが……?
しかし、なぜ??? なぜわざわざエロゲーで空想科学小説を読みたいと?
まあいい機会かもしれないので、ちょっとだけまじめにエロゲーのことを書いてみる。
エロゲーというのはつまりエロいゲームなんであって、言い換えればエロさえあればなんでもオッケーということだ。これは実はすごいことだ。エロさえあれば、どんな内容だろうが一応商品として成り立つのだ。ものすごい自由度である。まあヒューマノイドじゃない輩の物語は作れないかもしれないが、そのこと以外はなんの制限もない。
しかも、エロゲーは「2次元美少女」という要素により、いわゆるアニオタ集団にニーズの拠点を置くジャンルとして定着することになった。表現媒体がパソコンであったことに因するものではあろうが、いずれにしろそれはエロゲーという文化にとって僥倖だったと言える。つまり、オタクという集団が関与することにより、エロゲーは(エロ小説やエロビデオと違い)ただのおかず材料としてではなく、ひとつの表現ジャンルとして確立することが可能になったのだ。
そして、おかず実用度の劇的に低い、たとえばKeyの作品のようなものの成功により、エロゲーというジャンルの表現の幅は無限に広がったと言えるだろう。今やもう、エロゲーはエロい必要すら失ったのだから。
この状況は、昔の「日活ロマンポルノ」にたとえて評することができるだろう。濡れ場さえ入ればなんでもありだった日活ロマンポルノには、まさに古式ゆかしい悲恋物からSFチックな作品まで咲き乱れていたという。現在は若い女性(!)を中心にこれらの作品を再評価する気運も高まっているらしい。
個人的に、今後数年間のエロゲーは全ての表現形態の中でも最も注目すべきジャンルだろうと思っている。きっと、科学冒険小説みたいな作品も出てくると思うよ、>>760さん。
……しかし、ある程度本数が限られてる日活ロマンポルノはいいとして、後世の学者がエロゲーという文化を研究するのはほんと大変な作業になるんだろうなー(しねえよ、という突っ込みはナシ!)。エロゲー批評空間さんあたりを起点にして網羅的な系統樹の作成なんかを誰かやんないかなー。
あ、俺はエロゲーほんと詳しくないんで悪しからず。
1月4日
最近、起動時にSC-D70の電源入れてるとWindows保護エラーと出るのですがなんででしょうか。後から入れれば大丈夫なので問題はないんですが……。
松澤由美さんの歌声を久しぶりに聴きましたよ。あ、ナデシコのOPを歌ってた方です。彼女がアシスタントをやっていたニッポン放送のアニラジは毎週かかさず聴いていたものです。結構おもしろい歌詞を書く人だなぁ、と思ってそれなりに応援してました。CD買ったことはないけど。<どこが応援してるんだ?
でまあ、地雷探知犬も尻尾を巻いて逃げ出しそうなほど臭いのきつい某ゲームのデモ(なぜかlzh形式で圧縮した50MのMPEG)をダウンロードしてみたりしたわけですよ。暇だったし(それはかなり嘘)。まあバ鍵じゃなくたってAir互換にしか見えないだろういろいろ言いたい気もするんだけど……とりあえず松澤さんの声が懐かしくて泣きそうでしたね。ああ、仕事は選んだ方がゴホゴホ――
彼女、聖闘士星矢のテーマが決まっているそうで、めでたいことです。大変だろうけど頑張ってほしいな、と思います。<そう思うならCDを買って応援しろ<いや、金ないし
なんかこばげん氏にひどい言われようです。ほんとですってば。また今日もそっちのネタなので説得力なさげですが……。
1月5日
いやぁ、今日のギャラージェルは当たりでしたなー。特にBパートはなんとも……。鳩の進化から鳩麦事件に至る歴史絵巻にもいろんな意味で笑ったが、何よりあの導入から、ラストのあれを誰が予想しえただろうか。まさにセンス・オヴ・ワンダー! H.G.ウェルズもかくやという風景にリヒャルト・シュトラウスもかくやというか大丈夫なのか著作権まだ切れてないんじゃという壮大な音楽がかぶさり、光溢れる壮絶なラストへと!
……投げっぱなしなんてもんじゃないんですが。先週といい今週といいああいうのがデフォになったんですか? この番組は。
話は変わって年賀状のこと。私の親戚が、去年めでたく出産されたんですよ。まあその直後から、メアドを(お子さんの愛称)@(プロバイダ)に変更するなど、相当な狂いっぷりは伝わってきていたのですが、今年我が家に届いた年賀状が……。
顔だらけなんです。赤ん坊の。いくつもの写真から、子どもの写真を切り抜いて重ねて貼り付けて、もうそれはすごいことになってるんです。で、あんまり顔だらけなので数えてしまいました。11ですよ、11。赤ん坊の顔が11。その上、ご夫婦の顔も2枚ずつ一緒に載っています。つまり、合計15にも及ぶ人面で葉書が埋め尽くされてるんです。なんつーか、葉書が百々目鬼を連想させるような不気味な雰囲気を発してます。親戚じゃなかったら末永いおつきあいはお断りさせていただきたくなりそうだ。
親ばかはわかるのですが、ほどほどにしましょうね、ということで。
1月6日
最上級は「無意識笑い」…………俺? お誕生日だそうで。おめでとうございます。ました、か?
昨日のV日記で突っ込まれてましたが、大丈夫ですね、はい。ちなみに著作権は一般的には著作者の死後50年が保護期間ですが、リヒャルト・シュトラウスさんは1949年にお亡くなりになってますんで○
しかしそうすると4年前には没後50周年フェスティバルが行われていたはずなのにあまり記憶がない……本当にクラシック学んでる人間か?おれ。
さて、今日はコンチェルトオーディションのための合わせをしてもらいに、学校へ行きました。ちなみに今年に入ってから玄関の戸をくぐったのは今日が初めてです。ヒキですね、本気で。
コンチェルトというのはオケとソロ楽器でやるわけですが、そのオケの代用としてピアノでオケパートを弾いてもらって練習(&オーディション本番も)します。で、今回はそのオケパートを頼んだ先輩Nさんとの初合わせとなる……はずでした。
行きの電車の中、Nさんからメールが。インフルエンザにかかったです。いま保健室だけど無理いってねせてもらってんででも先生立場が12時までかえつてくるねなんだって だからそれまでるすばんだからすこしおくれ ごめんなさい
あの明朗な彼女がこんな、こんな……脳内変換しないと読めません。入力
↓
脳 内 変 換 中
↓
↓
↓
変換終了
出力:も う だ め ぽ
……見舞いに行ったら保健室から出てきたところでしたが、顔がまっしろー!
病院に付き添ってあげてから帰りましたとさ。
うあー、年末も風邪で合わせが流れたばっかりじゃん、N先輩! 一度もオケパートと合わせてないなんて……明後日はレッスンなのに……俺オーディションに間に合うのかな……。
1月7日
なんか音楽著作権すら良くわかってないらしいことが暴露されつつある……勉強せにゃならんのう。
しかし、ここまで丁寧に解説してもらうとすごいですね。あと、倉庫内で車座になって話し合っているところを上からパンショットにしたシーンで、積み上げてあるがらくたの中に「メカ沢くん」「ザク」等が見えるという指摘をどこかで目にしましたが……。
偏西風にひと掃きされたかのように、まるで飛行機雲のような真っ直ぐの雲の筋が幾本も幾本も西から東へと空を横切った日。空の中に水平線が描かれたような、そんな風景。
残光に照らされて、まるで内に熾き火を宿したかのように橙に染まるそんな雲の果てを見ていた。手を伸ばしても届かないことが多すぎて、悲しくなる。
私の手は、真実の欠片にすら触れることがないのではないか。などと。
はい、夕暮れ時お約束の感傷でした。<こんなもん書くなよ、日記に。
私信:ありがとうございます、頑張ります。そちらもぶっちぎってないで頑張ってください。
1月8日
わたしは、せかいでいちばんやさしいひとです! おお、みなさんがわたしをほめたたえるこえがきこえる! ありがとう、ありがとう! ←天野大気さまの認定をいただいたのでよもや間違いはありますまい。
……いや、まさかご本人の目にとまることはなかろうと思っていたのですが、どうもありがたい話です。そう言っていただけたことを誇りにして生きていきます。
V氏から神様のパズルは萌えねぇよと批判の声が。むー。まあ感情移入はしにくい作品ですけどねー。少女が追いつめられた状況にあるだけで心を動かされる私がいけないのか。
ともかく、サイト開設一周年、おめでとうございます! ←やさしい人認定もとむ
記念に火星計画関係の攻略ページをつくるってのはどうですか? 未だに期待してるんですが。
ところで、この「萌え」論読んで、非常に納得。以前書いたとおり、私は実在の人物に対して萌えに近い感情を抱いたことがあるわけなのだが、つまりはそういうことだったのだ、と。現実にある対象であっても、あらかじめ到達不可能性が付加されていることもあり得るということなのだな。うむ。
ビデオのセットを"L/R"か「ななか」か迷った末、前者に。初回チェックで切りそうな予感がするんだけどなぁ。
1月10日
すんません。昨日はさぼりました。
・・・
「よ」
俺が挨拶すると、彼はレポート用紙から顔をあげた。
「なに? 提出課題か?」
「ああ、教育心理学でね。今日提出なの忘れてて」
「そりゃ大変だな」
「そうそう、レポートだけじゃなくてさぁ、なんかこんな質問にも答えなくちゃいけなかったんだよね。おもしろかったけど」
彼はそう言って質問の印刷された紙をひらひらさせた。どうやら、書かれた内容に一致する考えを抱いたことがあるかどうかを、0(まったく考えたことがない)〜5(しょっちゅう考えている)の6段階で評価するという見慣れた形式のもののようだった。
「笑える質問とかあってさ。こりゃやばいだろ、ってな」
紙をくって、「やばい」質問とやらを指さす。ああ、ニャントロ星人がどうのとかそんな質問があるのにちがいない。毒電波がどうとかな。俺は彼の指す質問を見た。
“生きているのがいやになる”
俺は、固まった。
それは、笑える内容なのか? 本気なのか? 低い声でそう尋ねてやろうかと思ったが、彼は堂々と“0”に丸をつけているのである。
「これとか」
彼は別の質問を指さす。
“絶望的な気持ちがする”
これにも彼は“0”と答えていた。
「これとか」
“自分がつまらない人間だと思う”
よもやと思ったが、これにも彼は“0”と答えていた。
俺は愕然とした。そうなのだ。世の中、そういうことなのだ。『NHKにようこそ!』なんかを読んで、あまりにツボをつかれて床をゴロゴロ転がっているようなのは、やばいのだ。自分の価値など疑いもしないのが正常なのだ。
……ほんとかよ。そりゃ、俺だって「自分には才能がある!」とか考えることはある。恥ずかしいけど、ある。「俺って特別だよな」と思ったりする。けど、自分がつまらない人間だと「まったく考えたこともない」というのは普通なのか? 本当にそうなのか? そっちの方が幸せなのか?
というわけで、なんだか学友との断絶を感じた日でした。
1月11日
録ってあったウルフズレイン初回チェックをようやく。その他もろもろのチェックはまだ出来てません……。作品としてそれほど心惹かれるものは無かったのだが、まあ今後世界観がどう広がっていくのか、だなぁ。絵は割と魅せますね。
しかし、菅野よう子氏はやっぱり別格ですな。音楽のためだけにでも今後も切らずに残しそう。
なんとなく、昨日の流れで「自らの価値と代替不可能性」「普遍的代替不可能性は代替可能であることの言い換えか」など書いてみようかと思ったけど、やめた。なんか長くなりそうだしさ……。
1月12日
快復されたNさんと合わせのため休日登校。やっぱりコンチェルトは合わせると盛り上がりますなぁ。
ときに、Nさんの差し入れてくれた喜久月という和菓子屋さんの「あおうめ」というやつが……うまい! レビューページで紹介してやろうかと思うほど。夢のような柔らかさの求肥の中に梅餡がたっぷりと。きりっと利いた塩味が堪らない……。お店は、谷中にある安くて旨いと評判の老舗らしいです。是非みなさんご賞味ください。
今日は残りの録画ずみ新番チェックなども。朝の某番組はじゃんけん占いができなくなっててショックでした……。
L/Rは、まあ悪くない。オープニングはなかなか気を引く出来ですな。ななかは友人連中に任せつつ、忙しくなけりゃこれからも見てみようか。劇中の音楽はミキシングが間違ってるのかと思うほどうるさかったけど。
魔法使いに大切なこと、嫌いじゃない。主役の演技は賛否両論だろうけど、私は非常に好感が持てた。それより頭の上のアンテナが気になったけど……。ピザの配達は厨川さくらにして欲しい、という懐かしい意見に同意してみようかな。しかし、作劇上の都合なのだろうが、お礼に札束をやってしまったというのはかなり違和感のある内容だなぁ。ちなみに原作は読んでません……。
1月13日
あー。・・・ああぁー。
こんなに無駄に時間を過ごしてていいのだろうか(反語)。
実はotherwiseの"Sense Off"をプレイ中だったりする。"AIR"並に古いしそもそも"AIR"ほどは有名じゃないし、プレイ感想とかは書いたって仕方ないですね。レビューページがあまりに寒いので終わったらレビューだけ載っけるかも。あ、あそこ書籍以外は古いのでも載せてしまいますんで。
サントラを買えばえちシーン除いて完全に本編もプレイできると聞いていたので、それを探していたのだが結局断念。本編買いましたよ。で、メインヒロインと隠しキャラを除いてクリア。しかし、ここまでSFとは。無人恒星船内の回路で進化した思惟生命体というのには少しやられた。人間の脳を利用して量子パターンとして生き延びるとかさぁ。こういう設定はツボですよ。なるほど、すでにエロゲはこんなこともやっていたわけか。
つか、ツボ云々じゃなくて、実は個人的に考えていたノベゲシナリオの設定が完全にこれらと被ってる。実に困った。言い訳できない酷似の仕方だし。しかも料理方法で元長氏に敵うわけもなく。知らぬが仏というやつだったか。
1月14日
ああもう毎年毎年うっとうしい! 何がって○国参拝問題ですよ。抗議のことばもそれに対する反論も全部おきまりなんだからもういちいち発表しなくていいじゃないか。あんなお伽噺に大真面目になってるのを見ると情けなくなってくる。
そういう意味では、聖地がどうので争ってるあちらの地域の方がまだわかりますよ。なにしろ現在進行形で貧困やらなにやらの問題があるわけですから。
もうそろそろ未来を向いてくれ、中国よ。
昨日書きそびれたのだが、"Sense Off"と被ってたのはあの設定だけじゃない。その設定の結果として現れてくる超能力(作品中では「認識力学的作用力」と呼ばれている)について、その正体は認識の外界へのフィードバック、すなわち世界の読み替え能力だ、ということが述べられるのだが、これがもろに書こうとしてた物語の核となるはずのガジェットだったんで。まあぶっちゃけ「とっても便利な万能アイテム」なんですけどね(禁じ手、とも言う)。ナノマシンとか波動関数の収束と観測の問題とかその手のものは、反則っぽい使い方をいくらでもできるわけで。
あー、続きを書いていただけますか? 反応してみたいんですけど、言葉が少なくて意味がつかめてないような気がするので。よろしくー。
1月15日
あれ、関係なかった? でもどちらの話かこっそり教えてもらえると嬉しいです。おもしろそうだし。
風邪ひいたー。本番近いしなぁ、無理して夜更かしもできないですね。あー、風邪なんて引いたって超能力使えるようになるわけでもなし(たしか吉岡平が風邪ひくと超能力が使えるようになるビオリストの話書いてましたよね、昔)最悪ですよ。ではおやすみなさいませ。
感想、憤激、おまえの正体は見破った等、もしよろしければこちらまで