Y染色体は実はすでに壊れかけみたいな状態で、対を持たないために修復不可能である以上、一定の時間が経てば崩壊を迎えることはすでに決定済みなのである。というのは『アダムの呪い』にある内容。そこでは、男性の生殖能力が現在の1%に落ち込むまで12万5000年と見積もっていて、それだけでも十分驚くべき意見だ。
なんだけど、さいきん見たこんな記事を思い出したりすると、実際はもっとずっと切羽詰った話なんじゃないのかとか思ってしまったりする。「俺達は、何もかも遅すぎたんだ!」「な、なんだってー!!!」みたいな感じで。
人間における卵子-卵子受精だって誰かがきっとやりとげてしまうんだろうし、そうなったら本当にフェミニストが泣いて喜ぶ世界の到来である。
ぼくがただ悲しいのは、「ボーイ・ミーツ・ガール」な青春ドキドキ物語がこの世から消えてしまうとしたら、というそのことなのだった! ああ、しかししかし、男が絶滅したらしたで「ガール・ミーツ・ガール」な物語がより甘酸っぱく爽やか〜な世界を見せてくれるのかもしらん。
「マリア様がみてる」が深夜から朝へ進出したのも、きっとそんな世界へのプレリュード……。
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