今日レッスンにご一緒した歌の人に聞いた話なのだけど、風邪を引く直前というのは、喉が充血したようになって、却って声が出やすくなるのだという。そんな微妙なことに気づけるのも、専門で喉を使っているからこそなのだろう、となんだか感心した。
もしかしたらその人だけのことなのかもしれないけれど。特に歌い手に関して、個人差というのは相当に大きいものだから。
しかし、喉が炎症を起こしかけた状態の方が機能的には充実する、というのは面白い話だと思う。人間、どこか病気になりかけてるくらいの方が力が出たりするのかもしれない。腐りかけのバナナの方が身体にいいように。
だから、たとえば無駄に夜更かしをして寝不足状態のぼくは普段より頭が冴えていたりするかもしれないよ? というかむしろ慢性寝不足になればずっと頭が冴えっぱなしかもしれない。
「わけわからん言い訳してる暇があったらさっさと寝なさい」
「はい……」
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