討ち死にして、倒れていた。いや、最初から戦う意志などなかったのだから、討ち死にという言い方はおかしいかもしれない。しかし、奴に襲われて倒れたことは確かだ。睡魔の奴に。
やるべきことが進んでいる実感がない。一日中寝て過ごしている気がする。
それは、寝るために生きているような人生だった。
生きることが、すなわち寝ること。そこには、何の未来もないし、なんの希望もない。夢はあるけど。意味不明な夢がたくさん。なんの思い出も生まれないし、なんの宝も手に入らない。なんて、切ない。
人はよく、「あなたがそこにいるだけで価値があるんだ」などと慰めあう。それは本当なのか。寝るために生きている人間にも、その言葉をかけられるのか。
そこで、3年間寝た男の記録が存在していたことを思い出して調べてみた。彼は確かみんなに馬鹿にされ、生きている価値などない、とコケにされていたはずだ。人はそこにいるだけで価値がある、なんて偽善に満ちたセリフを打ち砕いてやるぜ。
ところが、結果はぜんぜん別のベクトルでぼくを打ちのめすに十分なものだった。すっかり忘れていたが、なんと彼は寝ながら、村の未来について難しい思索にふけっていたのだった。そして結局は村を救って見せた。実に立派な人物だったのだ。ただ単に寝てるだけでなんにも考えてないぼくとはまるでレベルが違うのだった。
本当に最近、過眠症傾向なんじゃないかと心配になります……。
mail:gerimo@hotmail.com
いるだけで価値があるのは美人だけです。という話は置いておいて、<br>同じく過眠症状です。自分でも心配になるくらい寝ても眠くて仕方が無い時期が年に何度かあります。病気じゃないかと心配になりHPで、「寝すぎ・寝ても寝ても眠い」とかで検索したことも・・・<br>でもまあホルモンのバランスとかもあるんでしょうか??<br>「眠いときに寝ることが大切。」なのでどんどん寝ましょう。
年に何度か、というのは、もしかしたら周期性傾眠症と呼ばれる症状かもしれませんね。ならば30歳を過ぎれば軽快するそうなので、安心です。<br>しかしいずれにしろ、あんまり睡眠時間が長いのは人生損してる気がしてしまいます。たしかに眠いときは寝るしかないのが実情なんですけど。