始発駅、ぼくが余裕を持って座席に座ろうとしていると、3倍以上遠い位置にいたはずの年配の男性がものすごい勢いで突っ込んできて、ぼくの膝の上に本気で座ってからずるりと左に滑り落ちた。薄茶色い彗星、というふたつ名をつけてあげることにした。薄茶色のスーツをお召しだったので。
まあ、年配なんだから譲るのが道理だったのかもしれないけど、もう座席の前には楽天楽天と書きたてたスポーツ紙を持ったスーツ姿がずらりと並んでいて、立ち上がるのも面倒くさかった。
その人のおかげで7人掛けの座席に8人詰め込まれたままで最後まで過ごした。8人の連帯感といったらなかった。
気合を入れてやらないとまずい、ということを、明日からは心でも理解するつもりなので、しばらくここの更新内容も今までに輪を掛けて情けなくなるかもしれません。あしからず。
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