いやあ、『グアルディア』がランクイン『楽園の知恵』より上位にあったり、オラフ・ステープルドンがハブられてたりといろいろと謎の多い(まあ集計方法考えれば頷けますが)ランキング。翻訳者の座談会でいじめられる山岸真氏にはきゅんとしました。
それはともかく、とりあえず刊行予告をいくつかつついてみたい。
早川書房
Jコレクションの再開は五月ごろ。こちらも待望の藤崎慎吾『ハイドゥナン』、野尻抱介『天穹の羅針盤』ほか、北野勇作、菅浩江、飛浩隆、西島大介、林譲治、町井登志夫、山本弘らの新作が続々登場。
来春、と言っていたのに五月ごろ、というのは先行き不安な感じがしますが、3年越しでついに本当に刊行か『ハイドゥナン』、楽しみですね!
朝日ソノラマ
起こすぞ奇跡を、火浦功の『トリガーマン!』。
……マジかよ。
国書刊行会
あの超大作に向けての準備が本格的に動き始めた、ということだけ申し上げておきましょう。
国書刊行会がこんなこと言ったらもうすごい勢いで期待しますよほんと。
東京創元社
長らくお待たせしていますL・M・ビジョルドの《マイルズ》シリーズ『メモリー(仮)』、K・S・ロビンスンの《火星》三部作『ブルー・マーズ』も出ます。
あれ……あれあれ? なんだろう、このデジャヴュ……。
えーと、とりあえず去年のやつを引っ張り出してみようっと。
東京創元社(2004)
今年も話題作が目白押し。英国の新鋭ピーター・ハミルトンの娯楽大作『マインドスター・ライジング』、ロビンスンの《火星》三部作完結編『ブルー・マーズ』、『スペアーズ』などで知られるM・M・スミスの短編集に、ホーガン『土星の揺籠』、イーガン『万物理論』、ビジョルド『記憶(仮)』
ふうむ。とりあえず1年たって、記憶→メモリーという重要な変更があったことだけはわかった。一昨年のやつは、と……。
東京創元社(2003)
お馴染みの作家陣では、ビジョルドの〈マイルズ〉シリーズ番外編『アトスのイーサン』、ロビンスンの〈火星〉三部作の掉尾を飾る『ブルー・マーズ』、ホーガン『土星の揺籠』、イーガン『万物理論』などを予定しています。
そんなわけで刊行予定リストでも一番の古参である『ブルー・マーズ』だけど、今年は「出ます」と言い切っているあたり、期待できる。のかな?
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