1920年代までで、人間が作れる芸術なんてやりつくされて、あとはその質だけの勝負だ、みたいな話。
特に音楽についての話なのですけど。「やりつくした」というときに、どれだけの解像度で音楽の世界を区切ったのかによるのだろうとは思う。ああ、確かに、最外縁は埋め尽くされているのかもしれないけど。
今あるルールと技術だけで物を作って、それでも確かに、何か独自のものを表せる人はいるのだよなあ。今あるルールと技術を革新しようと努力するよりは、そのあたりの秘密を解き明かす方が大事なんじゃないですか。
あと、あれですよ。古いものばかり人に届けるなんだかよくわからない存在であるぼくらだけど、古いものは古いままなのが正しいわけでもないとは思う。何のためにそいつを人に届けるのか。聖典を解釈するばかりに成り下がっては、どうしようもありません。
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