だって、転生とか厭じゃないですか。
なにしろ、とつぜん運命的な大恋愛をした記憶が蘇ってきたりしたら困る。
「ぼくには会いに行かなきゃいけない人がいるんだ」
などと唐突に告げられた両親のあっけにとられた顔が目に浮かぶようだ。
「やっと見つけた」
と、出会ったばかりで告げられた少女のおびえた顔も目に浮かぶようだ。
でも、もしかして逆に、大変かわいらしい女性から
「はじめて会った気がしないね。前世で一緒にいたのかもしれない、とかちょっと思っちゃうくらい」
なんて言われたら
「その話、乗ったっ」
と答えてしまうかもしれない。その辺すこし意志薄弱なのである。
それはそれとして、実は途中で切りかけて録ったまま放置してたファンタジックチルドレンなのだが、評判がよいので最後まで見てみたのですよ。
ああ、これは……こういう風になってしまったのか。ギリシアの話が出てきたときに直感的に「途中で切りかけた」判断はどうやら間違っていなかったようなのでした。
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