ひさびさに某楽譜屋に行ったら、ソラブジの "Opus Clavicembalisticum" の楽譜(自筆譜のコピーじゃなくてちゃんと校訂譜になってるやつだ!)があった。
ちなみにこれ、異常な超絶技巧と、総演奏時間4時間という馬鹿げたすごい壮大さで、その筋では語り草になってる作品なのであります。
自筆譜であれだけの大曲はどうにも譜読みする気すらおきないので、印刷譜があるこの機会に買ってしまおうかと思ったのですが、2万円を超える値段というのもあってやっぱりやめた。
というか、校訂譜であっても譜読みする気すらおきないのは変わらないよ!
どちらかというとソラブジは夜想曲系の楽譜が欲しいんだー。"Gulistan" (The Rose Garden) とかの校訂譜があったらたぶん衝動買いしてしまう。眠くなるような曲なのだが、熱帯の夜の水辺みたいなネットリとした、濃密な、それでいてやわらかい響きが異様に美しいんです。ひとりで弾いてるとは思えない音の量なのも確かですけど。
休載&単行本発売中止。
えー、これはもう世に出ることなくフェードアウトと考えて間違いないんですか?
どういう事情なのかなあ。表面的には依澄れい氏個人の問題という形になってるようだけど。
そろそろ発売だ、とか思ってただけに大変ショックである。
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