良く引き合いに出される言葉に、
「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の味はわからない」(ゲーテ)
というのがあるんですけど、これってもともとゲーテの小説の登場人物が作中で歌う曲の歌詞なんですよね。
しかも、その部分って直訳すると
「涙とともにパンを食べたことのない者は――(中略)――あなたたちを知らないのだ、天上の種々の力よ」
って感じ。その種々の力によって、人は人生に導かれ、苦痛を与えられるのです、と続きます。
どうやったら「人生の味はわからない」になってしまうのだろう。
ついでに、ゲーテの最後の言葉は「もっと光を」だったことになってますが、実際は「尿瓶を取ってくれ」だったという話も。あるいは尿瓶を使おうとして暗くて見えにくかったので「もっと光を」と言ったという可能性はあるのではないか、という意見も聞きました。
いずれにせよ、あんまり名言とか覚えても意味なさそうに思えてくる。
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